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◎奈良を観光中に災害発生!というときの観光客向け避難所情報―明日香村編

地震や台風、豪雨等による風水害、土砂災害といった自然災害は、人間の都合を聞いてくれません。いつ、どこで、どれほどの規模で発生するのか、正確に事前キャッチすることは容易ではありませんが、もしもの場合に備えることはできます。
奈良は、国内外から多くの観光客を迎える“観光県”です。神社仏閣をはじめとする歴史や自然など、魅力のあるスポットや話題に触れ、奈良の醍醐味を存分に味わっていただけます。
しかし、楽しい観光中に災害が起きたら、何を置いても「安全」を最優先してください。
奈良市の平城京より先に都が置かれ、日本の原風景が残る明日香村。高松塚古墳、石舞台古墳、キトラ古墳など国内最重要の遺跡のほか、多くの謎を秘める石像が点在し、聖徳太子の出生地でもあります。古代ファンにはたまらない魅力の観光地です。
その明日香村では、指定避難所(住民や村外からの来訪者・観光客らが臨時に生活する場所)と指定緊急避難場所(一時的に集合して様子を見る場所・災害の危険から逃れるための場所または施設)が、ハザードマップに掲載されています。
観光客だから、地元住民じゃないからと気兼ねをせず、非常時は互助の精神でそれぞれの安全を確保しましょう。

<明日香村の主な指定避難所・避難場所>

 

 

【奈良県立万葉文化館】

 

『万葉集』やその時代の文化的な魅力を、集積し、発信する施設。常設展のほか、企画展や特別展も開催され、カフェレストラン、ミュージアムショップも備えています。屋外スペースも広いですが、ここは「災害がひと段落した後、住家を失った住民や帰宅できない村外からの来訪者などが臨時に生活を行うための施設」=指定避難所のひとつです。大災害時は避難生活の拠点になってくれます。

〒634-0103 奈良県明日香村大字飛鳥10

 

 

【旧飛鳥小学校跡】

 

現在は、明日香村埋蔵文化財展示室や農産物直売所あすか夢の楽市と駐車場があり、また飛鳥水落遺跡とも隣接しています。東側には田畑が広がり、比較的平たんな地形であるため、洪水時など高台に避難が必要な場合は西側すぐの甘樫丘に向かう方がいいでしょう。

〒634-0103 奈良県明日香村大字飛鳥225

 

 

【旧高市小学校跡】

 

有名な石舞台古墳の西側にあります。現在は農村レストラン夢市茶屋や、イベントステージがある「あすか風舞台」になっています。また、比較的広い駐車場と芝生が広がる国営飛鳥歴史公園石舞台地区があり、大勢の人が集まることができるキャパシティを備えています。周辺にある飲食店や土産物店、レンタサイクルなども観光客の味方です。

〒634-0112 奈良県明日香村大字島庄154

 

 

【近鉄飛鳥駅前広場】

 

明日香村観光の玄関口ともいえる近鉄飛鳥駅。駅前広場は「道の駅飛鳥」になっており、明日香の観光情報基地「飛鳥びとの館」、村内周遊に便利なバス・レンタサイクル、飲食店、公衆トイレ、利用者用の駐車場などがあります。交差点を挟んだ周辺にも、カフェや飲食店、農産物直売所などがあり、便利なエリアです。緊急事態の際にも、飲食等物資や交通の足、情報などが頼りになりそうです。

〒634-0138 奈良県明日香村大字越

 

 

【国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区】

 

雑木林がこんもりと覆う、緑の公園。最高点は標高148mあります。雑木林の面積が園内のほとんどを占めますが、複数個所に芝生広場や展望台(大和三山などの眺望がすばらしい)、駐車場や駐輪場、トイレなどがあり、『万葉集』に登場する植物を鑑賞できる「万葉の植物園路」などが整備されています。

〒634-0107 奈良県明日香村大字豊浦

 

 

【明日香村近隣公園】

 

国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区と一体にある公園。エリアの東側にキトラ古墳があり、近隣公園は西側にあります。多目的グラウンドやテニスコート、アスレチック遊具、公衆トイレなどを備えています。復元された古代の住居なども見学でき、散策路も整っています。

〒634-0135 奈良県明日香村大字檜前

明日香村 指定避難場所マップ
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