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古宮遺跡(明日香村)

推古天皇の小墾田宮ではないか。いやそうじゃなかった…という遺跡。

推古天皇が遷都した小墾田宮(おはりだのみや)だと推定されてきた遺跡です。しかし、昭和45年の発掘調査で、推古天皇時代の庭園跡であることが判明しました。一方で、飛鳥川を挟んで東にある雷丘東方遺跡で、奈良時代の井戸から「小治田宮」(おはりだのみや)の墨書がある土器が多数出土したことから、「小治田宮」または「小墾田宮」は古宮遺跡ではなく、雷丘東方遺跡が最有力地と考えられるようになりました。

 

古宮遺跡は、明治時代に金銅製四環壷が出土したようで、また現在駐車場になっている範囲からも7世紀の建物群が見つかっていますが、現在目に見える遺構らしい遺構は、一本の木が立つ古宮土壇のみとなっています。今では蘇我氏の庭園だったとする見方が有力です。前述した駐車場の北東角に解説板があり、今なお残る土壇を見ることができます。


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