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法起寺

【世界遺産】 「法隆寺地域の仏教建造物」。日本最古の三重塔。

【法起寺(ほうきじ)】
 聖徳太子が法華経を講説したという岡本宮を、推古30年(622年)太子臨終の際に発せられた遺命により、子の山背大兄王(やましろのおおえのおう)が寺に改めたと伝わります。聖徳太子建立七ヶ寺の一つに数えられ、岡本寺、岡本尼寺(おかもとにじ)、池後寺(いけじりでら)などとも呼ばれています。
 奈良時代には栄えていた法起寺ですが、兵火などにより徐々に荒廃が進み、江戸時代のはじめ頃に残っていたのは三重塔のみでした。その荒廃を憂いた寺僧の真政圓忍(しんせいえんにん)とその弟子たちによって、延宝6年(1678年)三重塔が修復され、元禄7年(1694年)に講堂を再建、文久3年(1863年)には聖天堂を建立して、現在の寺観が整えられています。
 慶雲3年(706年)の建立と推定される三重塔は、法隆寺の五重塔、法輪寺の三重塔と共に“斑鳩三塔”と呼ばれ、現存する三重塔としては最古の遺構で国宝指定されています。また、平成5年(1993年)には「法隆寺地域の仏教建造物」として、法隆寺と共に日本で初めて世界文化遺産に登録されました。周辺の稲が黄金色になる季節には、古代もこうだったのかと思わせてくれる絶景を見ることができます。

 

宗派:聖徳宗
国宝:三重塔
重要文化財:木造十一面観音菩薩立像(ご本尊)/銅造菩薩立像

 

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