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【聖徳太子】向原寺(豊浦寺跡)(明日香村)

日本で最初に仏像が祀られた「仏法根源の寺」。聖徳太子御遺跡霊場第十二番。

向原寺(こうげんじ)は聖徳太子御遺跡霊場第十二番の寺院。門前の解説板によると、欽明13年(552年)、百済の聖明王が朝廷に献上した仏像(日本に初渡来した仏像:金銅釈迦仏と伝わる)を蘇我稲目がたまわり、向原の自邸に祀りました。しかし当時の日本に疫病が流行し、物部尾輿(おこし)ら排仏派は、渡来した仏像を祀ったことに日本の神々が怒ったせいだとして、仏像を難波の堀江に捨て、寺を焼き払った―ということです。

 

稲目の邸宅跡には後に推古天皇の豊浦宮(とゆらのみや)が造営されました。そして、小墾田宮(おはりだのみや)への遷都の後、豊浦宮跡に蘇我馬子が豊浦寺を建立しました。

 

境内地及び、周辺の発掘調査により豊浦寺の金堂、講堂、塔跡が現在の境内地より講堂跡遺構更に下層より、推古天皇が即位した豊浦宮の建物敷石遺構が、確認されました、宮跡遺構の一部現状保存公開されています。

 

推古天皇や、そのせっしょうをつとめた聖徳太子も、ここで見られる、敷石の上を歩いていたかもしれません。

 

なお、門前にある難波池から、江戸時代に飛鳥時代の金銅仏の頭部が発見され、当時体部光背等が修復され、本堂で公開されています、これが百済聖明王より賜った渡来仏ではないかという?向原寺を訪ねる歴史的ロマンです。