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奈良の名山を登る 音羽山・経ガ塚山(桜井市)

「やまと尼寺精進日記」の音羽山観音寺と3峰縦走

音羽山(851m)、経ヶ塚山(889m)、そして熊ヶ山(904m)の通称「音羽三山」は、日帰りで縦走を楽しめる、親しみやすい山です。

 

音羽三山は、古代、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を打倒する話し合いをした談山(かたらいやま)の東にあり、音羽山には、NHK番組「やまと尼寺精進日記」で人気を博した音羽山観音寺があります。

 

同寺は、『多武峰略記』によれば、天平勝宝元年(749年)創建と伝わる古刹。ご本尊は、7尺2寸(約2.18m)の千手千眼十一面観世音菩薩で、平安時代初期の作といわれています。眼病平癒に霊験があるとされ、音羽の観音さんとして親しまれています。

 

急坂を同寺に向けて上ります。お参りした後は沢沿いの林道を歩いて音羽山へ。「音羽山万葉展望台」で大和三山などを眺めて、ひと休み。

 

今度は、南に向かって鞍部に下り、と思ったら急坂。それを攻略したら経ヶ塚山に頂上に出ます。同じように南進して、熊ヶ岳へ。その間、木々が途切れる所々から東を見ると、万葉歌人の柿本人麻呂に「ひむがしの野にかぎろひの立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」と詠まれた、高見山、菟田野方面を望むことができます。

 

帰路は、熊ヶ岳から来た道を引き返してもいいし、熊ヶ岳から大峠を経て下山すると、県道37号に出られます(バス停あり)。不動滝バス停から、高低差はありますが、談山神社まで1.5㎞ほどです。


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