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【奈良の珍百景】光永寺の人頭石(高取町)

飛鳥時代の外国人?ミステリアスな石造物。日本遺産「日本国創成のとき」構成文化財。

日本史上、最初に本格的な都が造営された飛鳥エリア。高取町と明日香村には「いつ? なぜ? こんなものを? ここに?」と詳細不明な石造物がいくつもあります。高取町の光永寺の前庭にある人の顔が掘られた花崗岩もその一つ。顔の右半分はつるりとしていますが、左半分が残っていて、日本人らしからぬ大きな鼻、耳、突き出たアゴが特徴です。このことから、飛鳥時代の都を整備した斉明天皇(中大兄皇子=後の天智天皇の母)の時代に飛鳥を訪れた西域の異国人をかたどったものとも、饗宴の場を飾る装飾品として造られたものとも言われています。また、明日香村にある吉備姫王墓に置かれている4体の猿石と一連の石造物と推察されています。


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