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古刹や遺跡、棚田のある風景を縫って流れる「飛鳥川」

万葉集にも多く詠まれた飛鳥川。日本の原風景や古都の風情が残る明日香村を潤す清流です。日本遺産「日本国創成のとき」構成文化財。

飛鳥川は、明日香村の“奥”に位置する栢森(かやのもり)や棚田で有名な稲渕から北流し、橿原市などを貫いて、川西町で大和川に注ぐ、全長24㎞の一級河川です。

 

明日香村内の流域は、古代日本の宮都が置かれ、仏教伝来や聖徳太子誕生、中大兄皇子と中臣鎌足らが蘇我入鹿を暗殺した乙巳の変から続く大化の改新、蘇我馬子を埋葬したとされる石舞台古墳など、日本の歴史が刻まれ、動いたエリアです。

 

飛鳥川は、『万葉集』にも多く詠まれ、
「今日もかも 明日香の川の 夕さらず 河蝦鳴く瀬の 清けくあるらむ」
「明日香川 七瀬の淀に 住む鳥も 心あれこそ 波立てざらめ」
「明日香川 瀬々の玉藻の うちなびき 情は妹に 寄りにけるかも」
「明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも」
など、歌碑が建てられている歌もあります。

 

古刹や遺跡、牧歌的な風景などの観光スポットを巡りながら、そばを流れる川にも視線を向けてみてください。気分も潤いに満たされるのでオススメです。


☆観光スポット