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飛鳥水落遺跡(明日香村)

水で時を計った古代の時計遺跡。日本遺産「日本国創成のとき」構成文化財。

斉明天皇の息子である中大兄皇子が造ったとされる日本初の漏刻(水時計)の建物跡と想定される遺跡です。出土品から650年~660年代の造営だったと考えられています。当時、時を支配することは、社会を統制・管理する上で強い政治性を持っていました。

 

発掘調査では、自然石を積み上げた正方形の基壇のほか、暗渠、銅管などが見つかりました。基壇の上には楼閣が建てられていたようで、基壇に内部から上部へ水をくみ上げる装置があったこと、それが中国の漏刻の受水槽と同様の木箱の痕跡があったことなどがわかっています。また、使われた水は、すぐ西を流れる飛鳥川から引いていたと考えられています。

 

「農産物直売所あすか夢の楽市」の南隣りにあります。


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