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長屋王墓(平群町)

陰謀により無念の死を遂げた、奈良時代初期の政界重鎮・長屋王が眠ります(宮内庁治定)

奈良時代初期に政界を主導した政治家・長屋王のお墓。直径約15mの円墳で、明治34年に宮内庁から長屋王の墳墓として治定されました。

 

長屋王は、天武天皇の長男・高市皇子を父に持ち、皇親勢力の中心的人物でした。政界でとんとん拍子に昇進し、藤原不比等が逝去すると、事実上の政界トップに上り詰めました。724年に左大臣となり、次々に政策を断行していきますが、不比等の4人の子と対立。そんななか、「密かに国家転覆を図っている」と“無実の罪”を密告され、4兄弟の三男・藤原宇合率いる兵に邸宅を包囲され、妻の吉備内親王、4人の息子とともに自殺しました(自害させられたという説もあります)。

 

後年、藤原4兄弟は次々と病死し、密告者も斬殺され、“長屋王の呪い”がまことしやかにささやかれるようになりました。

 

長屋王と隣り合うように、北西すぐの位置に、吉備内親王も眠っています(宮内庁治定の吉備内親王墓)。


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