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【奈良の珍百景】鍋倉渓(山添村)

“川”のように流れる黒い岩の奇観

神野山から流れ出る黒い岩の“川”。約650m、そんな奇観が見られます。天狗が次から次へと連投した岩でできた―という昔話もあるようですが、そんなわけは…。

 

もう一つ、興味深い成り立ちの話があります。縄文時代の遺跡もある山添村。かつて周辺一帯にあった古代文明の人々が満天の夜空を見上げ、天の川に感動。天の川を地上に再現したのが、無数の岩を連ねた「鍋倉渓」だとか。この説を追いかけて、あの有名オカルト・ミステリー月刊誌『ムー』が取材に訪れたこともあります。

 

ゴロゴロと転がる無数の岩の下、耳をすますと水が流れる音が聞こえるとか。水を見ることはできませんが、“川”と言ったのもあながち間違っていないようです。

 

8月にはライトアップイベントも行われます。

 

ちなみに「鍋倉」とは、お鍋の底のこと。ひと昔前、炊事で用いるお鍋はかまど炊きで底が真っ黒に煤けていたことから、連想された名称だそうです。

 

鍋倉渓がある神野山フォレストパークには、羊さんとほのぼの遊べる「めえめえ牧場」や、山添村の味覚やお土産が集まる「茶の里 映山紅」などがあります。
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