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奈良時代を彩った女性たち~②藤原京への遷都を果たした「持統天皇」を巡る

「奈良 モデルコース」の奈良時代に活躍した女性ゆかりのスポットを巡るシリーズ。第2回は持統天皇です。

日本人にとって最も身近な古代といえる奈良時代。華やかな文化が開花し、政界では女性天皇はじめ、現代以上に女性たちが活躍していました。「奈良 モデルコース」シリーズの『奈良時代を彩った女性たち』では歴史に登場する女性たちゆかりのスポットを巡ります。第2回は天武天皇の奥様で、夫の逝去後に即位した持統天皇の足跡をたどります。
スポットが広範囲に点在しているため、朝は少し早め(9:00~9:30)のスタートです。

スタート

近鉄大和八木駅からスタートです。

1 近鉄大和八木駅(9:00~9:30頃)

大阪上本町から急行で約35分、京都から近鉄特急で約50分

2 藤原宮跡

天智天皇の娘で、大海人皇子(壬申の乱後に天武天皇として即位)に嫁いだ鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ)が後の持統天皇です。天武天皇は藤原京の造営に着手しますが、完成を待たずに崩御してしまい、遺志を継いで持統天皇が694年に藤原京への遷都を果たしました。特別史跡の藤原宮跡は、夏のハス、秋のコスモスなど、季節の彩りに包まれたスポットとして親しまれています。

〒634-0072 奈良県橿原市醍醐町

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近鉄畝傍御陵前駅まで徒歩約28分
近鉄畝傍御陵前~飛鳥駅約10分(橿原神宮前駅で乗り換え)
飛鳥駅で下車

3 檜隈大内陵(ひのくまのおおうちのみささぎ)

持統天皇は歴史上初めて火葬された天皇だとされています。その持統天皇が眠る檜隈大内陵(野口王墓とも)には、夫である天武天皇も一緒に埋葬されていました。貴重なご夫婦の御陵ですが、鎌倉時代に盗掘に遭ってしまいました。明治時代に天武・持統天皇の合葬陵として治定されました。常緑の木々に向かって拝所が設けられています。

〒634-0145 奈良県明日香村野口

4 伝飛鳥板蓋宮跡(でん あすかいたぶきのみやあと)

いずれも7世紀の飛鳥岡本宮、飛鳥板蓋宮、後飛鳥岡本宮、飛鳥浄御原宮が重なって埋もれている史跡です。4つの宮跡のうち、飛鳥浄御原宮は天武・持統天皇時代の宮で、藤原京遷都直前の宮でした。現在、石敷きの広場や石組の井戸などが復元整備されて見学することができます。

〒634-0111 奈良県明日香村岡

5 Cafe ことだま

古民家を再生した、居心地のいいカフェ。明日香村産の食材を多く使った、隔週替わりの「ことだまランチ」が好評です。電話で予約しておくと、スムーズです。

〒634-0111 奈良県明日香村村岡1223
電話番号:0744-54-4010

<次のスポットへ>

近鉄飛鳥駅まで徒歩約35分
近鉄飛鳥駅~吉野駅約50分
吉野駅下車

6 櫻本坊(さくらもとぼう)

修験道の祖・役行者を御本尊とする櫻本坊。その縁起によると、天武天皇が大海人皇子時代、吉野離宮で厳寒の冬に一本咲きほこる満開の桜の夢をご覧になられ、その吉夢のお告げのとおり壬申の乱に勝利して天皇に即位。
天武天皇は吉野に赴いてその桜のもとに道場を建立。それが天武・持統天皇の勅願所である「櫻本坊」です。そののち持統天皇は31度吉野に行幸。御念持佛「釈迦如来(秘仏 重文)」への祈りは、国家を動かす原動力や1人の女性として癒しの原点になったに違いありません。現在も修行や浄行、法要などを通して、人格と自己を磨く道場の役割を果たしています。
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1269
電話番号:0746-32-5011
4月7日~17日 天武・持統天皇御念持仏「釈迦如来坐像」特別ご開帳。
拝観は16:00までです。

近鉄吉野駅 大阪阿部野橋駅まで約80分(特急)、京都まで約110分(特急※途中乗り換えあり)

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