【十二神将】
十二支の守護として有名なのが、薬師如来と信仰する人々をお守りする十二神将です。守護神として武装し、人々の悪の心に激しく憤怒する表情が一般的。十二神のうちの「毘羯羅大将」が子年の守護です。
■新薬師寺(奈良市)
新薬師寺の十二神将立像(国宝)は日本最古の十二神将像です。新薬師寺の毘羯羅(ビギャラ)大将は、左手を腰に当て、右手に三鈷杵(さんこしょ)を持っています。奈良時代の塑像で、像高は約160センチあります。
[参拝時間]9:00~17:00
[拝観料]大人・大学生600円、中学・高校生350円、小学生150円
■興福寺(奈良市)
薬師如来像をご本尊とする東金堂(国宝)に木造十二神将立像(国宝)が、国宝館に板彫十二神将立像(国宝)が安置されています。
木造十二神将立像は寄木造で鎌倉時代の作。興福寺の毘羯羅(びから)大将は頭上に子(ねずみ)をつけています。
板彫十二神将立像(国宝)は東金堂のご本尊薬師如来像の台座に貼られていたものだとされ、平安時代の作。どれも動的な印象を与え、毘羯羅(びから)大将は今にも戦い出しそうに身構えています。
○興福寺国宝館
[拝観時間]9:00~17:00(入館は16:45まで)
[拝観料]大人・大学生700円、中高生600円、小学生300円
○東金堂
[拝観時間]9:00~17:00(入館は16:45まで)
[拝観料]大人・大学生300円、中高生200円、小学生100円
■室生寺(宇陀市)
写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー
国宝・金堂の中尊釈迦如来立像(国宝)や薬師如来立像(重文)などを守る十二神像(重文)は鎌倉時代作で、十二の方角を守っています。子神は左手を大きく振り上げた姿。頭上に子(ねずみ)をつけています。
金堂外陣からの拝観となります(金堂内には入れません)。
[拝観時間]9:00~16:00(12月1日~3月31日)
[拝観料]大人600円、子供400円
【信貴山朝護孫子寺(平群町) 十二支守護本尊】
写真:信貴山朝護孫子寺
信貴山朝護孫子寺は「寅」「聖徳太子」「毘沙門天」にゆかりのある寺院です。
本堂真下の真っ暗闇の回廊を巡る「戒壇巡り」は心願成就を祈る修行。少しの明かりも入ってこない暗闇で、目を開けているか、閉じているのか、自分でも分からなくなるほど。壁に手を添えてゆっくり進んでいくと、かすかな灯明の場所があります。ここに「十二支守護本尊」がお祀りされています。子年は千手観音です。身体健全、家内安全を祈願できます。
[受付時間]9:00~17:00
[料金]100円
【春日大社 夫婦大國社(めおとだいこくしゃ)】
写真提供:春日大社
春日大社境内にある夫婦大國社は、大國様と妻・須勢理毘売命(スセリヒメノミコト)をご夫婦で祀っています。子(ねずみ)とのご縁はというと…。
大國様(大国主)は岳父である須佐之男命(スサノオノミコト)から試練を与えられ、その窮地から救ってくれたのが鼠だった、という話が伝わっています。鼠への信頼が大きいのでしょうか、大国主と習合した七福神の大黒天は米俵の上に乗り、鼠は大黒天の使いだとされています。
夫婦大國社は、夫婦円満、縁結び、家内安全の神様としても有名で、縁結びのご神徳をいただこうと「ハートの絵馬」を納める人も多くいます。
【安倍文殊院 干支ジャンボ花絵】
写真提供:安倍文殊院
日本三大文殊第一霊場である安倍文殊院では、例年、花を使った「干支ジャンボ花絵」を制作しており、2020年の干支「子」で25回目を迎えます。
今回は約8000株のパンジーで、ねずみ2匹を作画。視線を向けている方法は違いますが、長い尻尾の一部が接していて、「離れていても繋がっている」を表しています。
2020年4月下旬まで見ることができます。
[拝観時間]9:00~17:00
[拝観料]本堂/大人700円、小学生500円
金閣浮御堂霊宝館/大人700円、小学生500円
安倍文殊院の詳細はコチラ
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