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きょうは何の日「1月②:閻魔参り/初観音/カレーの日/左遷の日/大相撲徳勝龍関が優勝」

ふと、「きょうは何の日だっけ?」と気になるときがありませんか。○○の日とか、◇◇記念日とか、1年365日(4年に一度は366日)は何らかの「日」に当たっています。それぞれの由来は、数字の語呂合わせや発祥の日などさまざま。ここでは、奈良の歴史や出来事、モノ・コトに縁のある「きょうは何の日」を集めてみました。「そうだったのか!」「なるほど!」のネタにしてください。

【1月16日「閻魔参り」】

 

「閻魔賽日(えんまさいじつ)」とも。仏教では、地獄の釜のフタが開いて、鬼や亡者が苦しみから免れ、休むことができる日とされています。

 

参道の長い石段をのぼった境内から奈良盆地を一望できる白毫寺には、かつて閻魔堂の本尊だった閻魔王坐像(鎌倉時代)のほか、冥界十王のひとりである太山王坐像(鎌倉時代/運慶の孫・康円作)や閻魔王の眷属である司命半跏像、司録半跏像が安置されています。1月16日の閻魔もうででは無病息災、長寿などが祈願されます。

 

閻魔王に無病息災を祈る「閻魔もうで」の白毫寺

 

 

【1月18日「初観音」】

 

毎月18日は観音様の縁日です。この日に参詣すると功徳が多いといわれています。初観音は、年の初め1月の18日に迎える観音様の縁日で、観音様を本尊とする寺院では特に重要な日。奈良県内でも、松尾寺(大和郡山市)、西大寺(奈良市)、壷阪寺(高取町)、岡寺(明日香村)で厄除け祈願などさまざまな関連行事が行われます。

 

千手千眼観世音菩薩が本尊の日本最古の厄除霊場・松尾寺

 

 

【1月22日「カレーの日」】

 

食品メーカーや業界団体が定めたのかと思いきや、意外にも「カレーの日」は学校給食から来ています。1982年(昭和57年)1月22日、学校給食メニューが全国一斉にカレーになったことにちなみます。

 

今や日本の「国民食」と呼べるカレーライス。インドやネパール、タイなどアジア諸国の複数の香辛料を効かせた野菜や肉・魚の煮込み料理とは一線を画した料理として確立されています。

 

総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯/品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング/平成27年~29年平均)によると、カレールウへの支出金額では奈良市は22位(1447円)。ちなみに大阪市39位、京都市46位、神戸市52位。関西で奈良市は「家カレー率」が高いようです。

 

 

【1月25日「左遷の日」】

 

901年1月25日、右大臣・菅原道真が左大臣・藤原時平の謀略にそそのかされた醍醐天皇によって九州大宰府へ左遷されました。道真の才能に嫉妬した時平の根も葉もない誹謗中傷によるもので、道真の無念はいかほどだったでしょうか。

 

今では学問の神様として崇められる菅原道真をして「左遷」とは縁起でもないという人もいるかもしれません。全国にある天満宮では毎月25日を道真公の縁日としています。

 

菅原道真をご祭神とする奈良の菅原天満宮はこちら

 

 

【1月26日「大相撲德勝龍関が優勝」】

 

2020年(令和2年)1月の大相撲初場所、西前頭17枚目の幕尻(幕内で最下位の力士)で迎えた德勝龍は絶好調。13勝1敗で、幕尻力士では大相撲史上初となる千秋楽結びの一番に登場し、大関貴景勝を寄り切りで撃破。奈良県出身力士として98年ぶりとなる幕内最高優勝を果たしました。

 

德勝龍は高取町で生まれ育ち、橿原市で小学(2年~)・中学時代を過ごしました。初場所から約1ヵ月後の2020年2月23日、奈良市内で優勝祝賀パレードを開催。相撲発祥の地・奈良の面目躍如の賜杯だったといえます。