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きょうは何の日「8月①:橋の日/花の日/瓦の日/道の日/はとむぎの日/柔道野村忠宏五輪3連覇達成の日」

ふと、「きょうは何の日だっけ?」と気になるときがありませんか。○○の日とか、◇◇記念日とか、1年365日(4年に一度は366日)は何らかの「日」に当たっています。それぞれの由来は、数字の語呂合わせや発祥の日などさまざま。ここでは、奈良の歴史や出来事、モノ・コトに縁のある「きょうは何の日」を集めてみました。「そうだったのか!」「なるほど!」のネタにしてください。

【8月4日「橋の日」】

 

宮崎県が発祥の橋の日は、は(8)し(4)の語呂合わせから制定されました。

 

国土交通省の道路統計年報2019によると、15m以上の橋梁(高速自動車国道から市町村道までを含む)は17万1805橋あり、奈良県には2362橋あります。なお、「八百八橋」と多くの橋を架けた心意気を表す大阪ですが、同統計では現代のその数2331橋。奈良県がわずかに上回っています。

 

十津川村の谷瀬の吊り橋(長さ297m、高さ54m)では、毎年橋の日に「つり橋まつり」を開催しています(2020年は中止)。ゆらゆらと揺れる吊り橋の上で、和太鼓がエキサイティングに演奏されるなど、吊り橋の醍醐味を感じることができます。

 

スリリングな橋渡りが体験できる「谷瀬の吊り橋」はコチラ

 

 

【8月7日「花の日」】

 

こちらも語呂合わせから定められた記念日。ほかに、鼻の日、バナナの日などが同日です。

 

奈良県の花は、「奈良八重桜(ならのやえざくら)」。八重桜の中では小ぶりな花をつけ、「いにしへの 奈良のみやこの 八重ざくら けふ九重に にほひぬるかな」という伊勢大輔(平安中期の女流歌人)の和歌が有名です。

 

奈良八重桜が県の花に選定されたのは、1968年。吉野に多く植わる山桜や牡丹、梅、馬酔木(あしび)、藤の他候補を退けて、選定委員会で選ばれました。

 

奈良県には花自慢の寺院が多く、「花の御寺」をうたう長谷寺(桜井市)のほか、「関西花の寺二十五ヵ所」に般若寺(奈良市/コスモスなど)、白毫寺(奈良市/椿、萩など)、長岳寺(天理市/ツツジなど)、石光寺(葛城市/牡丹など)、當麻寺西南院(葛城市/牡丹など)、船宿寺(御所市/ツツジなど)、金剛寺(五條市/牡丹など)がリストアップされています。

 

藤原宮跡(橿原市)や馬見丘陵公園(広陵町・河合町)なども、花の名所。歴史文化に加えて、花の開花時期や紅葉にあわせて県内を巡るのも、おすすめしたい奈良の楽しみ方です。

 

四季折々の花が見られる「藤原宮跡の花景色」はコチラ

 

 

【8月8日「瓦の日」】

 

「八」という漢字をどんどん積み重ねていってみてください。末広がりな形が、屋根に見えてきませんか。瓦が重なって葺かれているように見えませんか。

 

そんなことから、8月8日が「瓦の日」に制定されました。
奈良市の世界遺産・元興寺では飛鳥時代の瓦が“現役”で屋根に葺かれているのを見ることができます。極楽堂(国宝)の北側と西側、禅室(国宝)の南側の一部に、他の瓦とは色や趣が異なる瓦があり、それらが古代瓦です。

 

最近では瓦を葺く新築住宅が減っていますが、1300年以上も前の瓦が、しっかりと古刹の屋根にあるのを見ると、日本建築の屋根を飾ってきた瓦の魅力を再認識させられます。

 

飛鳥時代の瓦が今も残る世界遺産「元興寺」はコチラ

孫七瓦工業株式会社の「瓦コースター」はコチラ

 

 

【8月10日「道の日」】

 

1920年(大正9年)8月10日に日本最初の道路整備長期計画である第1次道路改良計画が実施されたことから、国土交通省が制定しました。

 

道路は生活や経済活動に欠かせない社会的資本です。道の重要性は古代から認識されており、推古天皇の時代に難波と飛鳥を結んだ「大道(たいどう)」は日本最古とされる官道です。現代は、この大道にほぼ沿うように、竹内街道が延びています。

 

奈良には、古代の人々が行き交い、あるいは大陸の文化が伝えられたり、信仰の広がりや経済の発展を支えたりしてきた道がいくつもあります。奈良は「日本の道の始まりの地」と言えそうです。

 

皆さんが普段何気なく歩いたり、車を走らせたりしている道(写真=国道24号)にも、歴史的な物語が埋もれているかもしれません。

 

古代の道「山の辺の道」をハイキングするモデルコースはコチラ

 

 

【8月10日「はとむぎの日」】

 

ハトムギはイネ科の穀物で、ムギと付きますが、麦類よりも、トウモロコシなどに近縁です。食用、薬用として栽培され(国内栽培品種には「はとちから」「はとじろう」などがある)、実はもっちりとした粘性があり、ヨクイニンという含有成分は生薬にも使われます。

 

食用では、お米と一緒に炊いたり、ハトムギ粉がお菓子に用いたりされ、お茶やシリアル食品も人気があります。薬用としては、古来、イボ取りなどに効果があるといわれ、皮膚によいことから、化粧品にも使われています。

 

「はとむぎの日」を制定した太陽食品株式会社の「はとむぎの杜」は国産はとむぎ専門店。はとむぎ茶、はとむぎパン(写真)などのハトムギ製品を販売するほか、自社農場では無農薬・有機農法でハトムギを栽培しています。

 

もっちりしておいしく、美容・健康にもプラスになるハトムギを、日々の生活に取り入れたいですね。

 

国産はとむぎ専門店「はとむぎの杜」はコチラ

 

 

【8月14日「柔道野村忠宏五輪3連覇達成の日」】

 

野村忠宏氏(1974年生まれ)は、広陵町出身の柔道家。得意の背負い投げのほか、多彩な技とスピードを併せ持ち、天理大学4年時の1996年アトランタ五輪柔道男子60㎏級で金メダルに輝きました。

 

2000年シドニー五輪でも同級を制覇し、さらに2004年8月14日、アテネ五輪同級で3連覇を達成。五輪3連覇はアジア人初の快挙でした。

 

偉業は各方面で称えられ、出身地の広陵町は2005年に記念碑「金メダルの塔」を設置。野村忠宏氏と、叔父で1972年ミュンヘン五輪柔道軽中量級金メダリストの野村豊和氏の名が刻まれています。

 

「金メダルの塔」がある広陵町「竹取公園」はコチラ
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