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円成寺

運慶作の大日如来坐像と紅葉の名所。
提供写真:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー

【円成寺(えんじょうじ)】

 

「円成寺」は、唐僧の虚瀧(ころう)和尚が、聖武天皇と孝謙天皇の勅願により、天平勝宝8年(756年)に創建されたとの伝承がありますが、万寿3年(1026年)に命禅(みょうぜん)上人が十一面観音を祀る寺として建立したことが始まりとされています。

 

本堂の阿弥陀堂には阿弥陀如来坐像が祀られ、内陣の四本柱には聖衆来迎二十五菩薩が極彩色に描かれていますが、これは全国的にも珍しくご本尊と共に本堂も重文に指定されています。本堂脇には春日堂・白山堂が並び、全国で最も古い春日造社殿でこちらは国宝指定されています。

 

相應殿(そうおうでん)には、国宝・大日如来坐像が安置されていますが、大仏師・運慶が25歳の頃に制作した現存する最初期の作品で、運慶デビュー作とも言われています。多宝塔に安置されていた際にはガラス越しにしか拝観することが出来ませんでしたが、平成30年(2018年)に相應殿へ移されてからは、間近でその姿を拝むことが出来ます。
山門前の円成寺庭園は平安末期に築かれたもので、紅葉の鑑賞スポットとしても有名で、秋には多くの参拝者が訪れます。

 

宗派:真言宗御室派
国宝:大日如来坐像/春日堂・白山堂
重文:本堂(阿弥陀堂)/阿弥陀如来坐像(ご本尊)/四天王/宇賀神本殿/楼門

 

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