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大安寺

がん封じと笹酒で知られる南都七大寺の一つ。六月の竹供養と一月の光仁会が有名。毎月第二日曜を御縁日と定め、護摩供・写経などが行われます。写経・阿字観瞑想は御縁日以外でも体験できます(要予約)。
写真提供:大安寺

【大安寺(だいあんじ)】

 

聖徳太子が「天下太平・万民安楽」の願いで創建された「熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)」を前身として、舒明8年(639年)、舒明天皇がわが国最初の官寺として建立した「百済大寺(くだらのおおでら)」が大安寺の起こりとされています。その後、都を遷すごとに「高市大寺(たけちのおおでら)」、「大官大寺(だいかんだいじ)」となり、平城遷都に伴って現在の地に移され「大安寺」と号することとなりました。奈良時代には官大寺の筆頭寺院として887名の学僧が住む仏教の総合大学であったといわれています。

 

中世以降、度重なる災禍などにより伽藍は全て消失してしまいましたが、巨大な東西両塔の跡や、ご本尊の十一面観音立像を含め、全て国の重文に指定される9体の天平仏が残り、東大寺に対して南大寺とも称された当時の隆盛を偲ぶことができます。

 

宗派:高野山真言宗
重文:十一面観音立像(ご本尊)/馬頭観音像/不空羂索観音立像/楊柳観音立像/聖観音立像/持国天王像/増長天王像/広目天王像/多聞天王像

 

<主な年中行事>
◎1月23日 光仁会(こうにんえ) がん封じ笹酒祭り
◎3月1日~3月31日 秘仏馬頭観音像 特別開扉
◎4月21日 正御影供(しょうみえく) 弘法大師の報恩法要
◎6月23日 竹供養・がん封じ夏祭り
◎10月1日~11月30日 本尊十一面観音像 特別開扉
◎11月2日 開山・道慈律師忌

 

<関連リンク>
◎大和の伝統行事③ 大安寺 癌(ガン)封じ笹酒

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