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龍泉寺

修験道で有名な大峯山寺の護持院のひとつ。境内に湧き出る清水は「清めの水」として、修験者に大切にされています。大峯山寺へ向かう修験者は、龍泉寺の八大龍王尊に道中安全を祈ります。
写真提供:龍泉寺

【龍泉寺(りゅうせんじ)】

 

今からおよそ1300年前、役行者(えんのぎょうじゃ)によって開かれた修験道のお寺です。大峯山で修行中の役行者が、山麓の洞川まで下りたときに岩場から水が湧き出る泉を発見し、そこに八大龍王尊をお祀りしたのが始まりと伝わります。この泉を“龍の口”といい、龍神の住む泉があることからこの地は「龍泉寺」と名付けられました。現在、龍の口より湧き出た水を湛えた池は“第一水行場”となり、大峯山に入る前の山伏たちは必ずここで水行を行い、身を清めています。

 

昭和21年(1946年)、洞川大火によって龍泉寺境内の建物はほとんど焼失してしまいましたが、昭和35年(1960年)には本堂も再建され、同年、それまでの女人禁制も解禁されました。さらに誰でも水行を行うことが出来る“龍王の滝”も整備されました。大峯山は今でも女人禁制ですが、稲村ヶ岳は龍泉寺とともに開放されています。

 

宗派:真言宗醍醐派

 

<主な年中行事>

◎2月3日 節分会(星祭り)
◎5月3日 大峯山寺戸開式
◎8月2日~3日 洞川行者祭り
◎9月中旬 燈花会
◎9月23日 大峯山寺戸閉式
◎10月第2日曜日 八大龍王大祭

 

<関連リンク>
◎奈良ぶらぶらハイキング「大峯山(山上ヶ岳)」編
◎寒いからこそ美しい、奈良の冬絶景10選
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◎山上ヶ岳歴史博物館
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