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法華寺

奈良時代の総国分尼寺。光明皇后がモデル?の秘仏は春・秋に特別公開。
写真提供:法華寺/奈良市観光協会

【法華寺(ほっけじ)】

 

法華寺は、天平13年(741年)、聖武天皇が諸国に対し国分寺・国分尼寺を建立する詔を発せられたのち、光明皇后の発願で皇后の父である藤原不比等の邸宅跡に総国分尼寺として建立されました。「円照寺(奈良市)」、「中宮寺(斑鳩町)」とともに、大和の三門跡尼寺に数えられています。

 

平安時代に一時衰退しますが、その後豊臣秀頼と淀君が再建。その際に建てられた“本堂”“鐘楼”“南門”はいずれも重要文化財です。

 

年3回行われる特別開扉の機会にしか、ご尊顔を拝めない“十一面観音菩薩立像”(国宝)は、光明皇后をモデルにしたとされる秘仏ですが、公開日以外も同じお姿のご分身様を拝観することができます。

 

境内には、光明皇后が難病者の救済を目的に建てられた“浴室(からふろ)”(重要有形民俗文化財)があり、また境内東側の“華樂園”では光明皇后が池をお渡りになった時に咲いていたと伝わる法華寺蓮を観賞することができます。蓮が有名な法華寺ですが、1年を通して四季折々の花々を楽しめます。

 

<主な年中行事>
◎3月20日~4月7日 春季・国宝 十一面観音菩薩立像 特別開扉
◎4月1日~4月7日 ひな会式
◎4月1日~6月10日 春の国史跡 名勝庭園 特別公開
◎6月5日~6月10日 国宝 十一面観音菩薩立像 特別開扉
◎7月17日 蓮華会式(茅の輪くぐり)
◎10月25日~11月10日 秋季・国宝 十一面観音菩薩立像 特別開扉
◎10月25日~11月10日 国宝 阿弥陀三尊・童子像 特別公開

 

国宝:十一面観音菩薩立像/阿弥陀三尊・童子像
重要文化財:本堂/鐘楼/南門

 

<関連リンク>
◎円照寺(えんしょうじ)の詳細はこちら
◎中宮寺(ちゅうぐうじ)の詳細はこちら