金剛山寺（矢田寺）

【金剛山寺（こんごうせんじ）／矢田寺（やたでら）】

壬申の乱の戦勝祈願を目的に、後の天武天皇の大海人皇子（おおあまのみこ）が矢田山へ登られ、即位後の白鳳4年（675年）智通僧上に創建を勅し開かれたのが金剛山寺（一般に「矢田寺」と呼ばれています）のはじまりとされており、矢田丘陵で最も古いお寺です。

当初は十一面観世音菩薩と吉祥天女をご本尊としていましたが、平安時代の初め、満米上人が地蔵菩薩を安置しご本尊としました。日本最古の延命地蔵菩薩像を安置していることから、“日本のお地蔵さまの発祥地”として有名で、“矢田の地蔵さん”と親しまれ信仰を集めています。

境内付近一帯は県立矢田自然公園に指定されており、斑鳩町から霊山寺へ至る古道「矢田丘陵ハイキングコース」の中心地としても知られています。また、6月上旬から7月上旬は境内に約60種10,000株のアジサイが咲き誇り、近年では“アジサイ寺”との別名でも有名です。

宗派：高野山真言宗
重要文化財：地蔵菩薩立像（ご本尊）／地蔵菩薩立像（試みの地蔵）／阿弥陀如来坐像／十一面観音立像／閻魔王倚像 他

＜主な年中行事＞
◎1月1日～3日　修正会
◎4月第3日曜日　おねり供養
◎毎月23日　矢田地蔵尊の縁日・お写経会

＜関連リンク＞
◎奈良の花めぐり～アジサイ・ハス編～

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