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松尾寺(まつおでら)

『日本書紀』を編纂した舎人親王が建立した日本最古の厄除霊場。

天武天皇の皇子・舎人親王(とねりしんのう)が、勅命によって「日本書紀」の編纂にあたった養老2年(718年)、自身が42歳の厄年であったため、「日本書紀」の無事完成と共に厄除の願いをかけて建立されたと伝わります。松尾寺が“日本最古の厄除霊場”といわれるのはこの伝承によるものです。

 

「松尾山縁起」によると、舎人親王が松尾山で修行を行った際、東の山に瑞雲がたなびき千手千眼観世音菩薩が降臨したとあり、これをご本尊としました。創建時の本堂は焼失してしまいましたが、1337年に再建され、千手千眼観世音菩薩立像(秘仏)も同時に造られました。

 

毎年、初詣から厄除けまつりが行われる3月まで、また厄除祈願の満願にあたる初午の日には「まつのおさん詣り(やくよけ祈願)」として、全国各地より多くの参拝者が訪れ大いに賑わっています。

 

宗派:松尾山真言宗
重要文化財:十一面観世音菩薩立像/大黒天立像/本堂 他

 

<主な年中行事>
◎3月 初午日 松尾寺の初午厄除祭
◎4月29日 松尾山お花まつり満願日・やくよけ袈裟いただき・舎人親王六七六年誕生祭
◎9月1日~11月10日 秋の寺宝公開
◎11月3日 秘仏「厄除観音」特別開扉
◎12月31日 やくよけ除夜祭