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◎奈良県景観資産紹介シリーズ 第5回

奈良県にはぜひ見てほしい景観がたくさんあります。それらを“資産”として活用するとともに、たくさんの方々に足を運んで見てもらい、後世に残していこうと景観資産の登録を開始しました。実際に見てみたい、おすすめのスポットをシリーズで紹介していきます。

上街道の街なみが残るならまち

 

【奈良市中新屋町】

レトロな町並みの「ならまち」は人気の観光散策エリア。日本書紀に登場する、桜井市から奈良市中部の猿沢池に至る古道・上ツ道(上街道)のルートにあたり、歴史感たっぷりの路地景観に溶け込むことができます。

 

 

街道の交差点が残る八木札の辻

 

【橿原市北八木町】

奈良を東西に横断し、初瀬街道(伊勢街道)と呼ばれる横大路と、藤原京から平城京に延びる下ツ道(中街道)の交差点が八木札の辻です。江戸時代中期以降、この界隈は伊勢神宮や大峰山(天川村)に参詣巡礼する人々で賑わっていました。

 

 

古代の道を残す太子道

 

【川西町吐田】

7世紀中頃に整備された古道のひとつ・太子道は聖徳太子が斑鳩と飛鳥の行き来に使った道とされています。東西南北に地割りする条里制の例外で斜めに通っている道であることから「筋違道」とも呼ばれます。現在の町道三宅70号線。

 

 

初瀬街道に続く長谷寺門前町

 

【桜井市初瀬】

初瀬街道は長谷寺と伊勢神宮を結ぶ道。途中で伊勢街道に合流します。高さ約10mの国宝木造十一面観音立像(大観音尊像)を本尊とする長谷寺は牡丹や紅葉の名所として有名。境内の至るところに心を打つシーンがあります。門前町は輿喜寺跡から眺望できます。

 

 

日本最古の官道が残る竹内街道

 

【葛城市竹内】

竹内街道は日本書紀に「難波より京(飛鳥)に至る大道」と記された日本最古の官道です。西は大阪の堺まで通じ、推古天皇の時代には日本と大陸の往来を担いました。古風な民家が立ち並ぶエリアも残されており、往時をしのぶ風景が点在しています。

 

 

青垣の山裾を抜ける山の辺の道・崇神天皇陵付近

 

【天理市柳本町】

山の辺の道は三輪山から春日山まで、奈良盆地の東に連なる青垣の山裾を南北に縫うように延びる古道です。記紀・万葉ゆかりの地名や伝説、古墳、史跡が至るところに残り、自然や田畑が広がる牧歌的な風景の中を歩ける、絶好のハイキングコースになっています。

 

 

昔の峠の景観が残る暗峠

 

【生駒市西畑町】

国道308号の大阪と生駒の境にある暗(くらがり)峠は江戸時代に郡山藩によって敷設されたという石畳の路面が特徴。国道とはいえ、自動車の通行が困難なほど道幅が狭い箇所があります。大阪側から峠を越えると、奈良盆地の眺望が開けます。

 

 

洞川温泉旅館街を眺望できる行者さん通り

 

【天川村洞川】

修験道、大峯信仰の登山基地として古くから栄える洞川(どろがわ)温泉は、時代をさかのぼったかのような懐かしい雰囲気が漂います。温泉旅館のほか、公設の日帰り温泉施設もあります。面不動鍾乳洞へ至る坂道から温泉街を振り返って眺める景色がおすすめです。


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