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奈良阪計量器室(奈良市)

1922年建造。奈良市水道の歴史を感じる土木遺産。

土木学会が選奨する土木遺産に選定されている「奈良市水道関連施設群」(2017年選定)のひとつです。

 

奈良市へは木津川を水源とする浄水場から送水されてきましたが、その送水量を測定する計量器=ベンチュリーメーターを設置していた施設です。1922年(大正11年)の水道創設時に建造され細い・太いがある一本の管を通る水流の圧力差を利用して送水量を測定していました。

 

なかに入ることはできませんが、奈良市の市民生活の近代化にひと役もふた役も買ったことに思いを馳せつつ見物すると、レンガ造りの外観がまとう、100年の風雪を受け止めてきた歴史が感じられます。

 

東大寺転害門から北へ徒歩約8分。旧奈良監獄や北山十八間戸なら歴史的遺構もすぐそばにあります。季節の花々(特に初秋のコスモスが有名)で知られる般若寺にも近く、東大寺の北「奈良阪」エリア散策時の見物スポットです。
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