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雷丘(いかづちのおか)(明日香村)

雷神降臨? 大君の宮殿? 登ることができる古代からの丘。

甘樫丘のすぐ北に「雷(いかづち)」という厳めしい名の交差点があります。交差点に隣接してこんもりとした丘があり、これが「雷丘」です。『日本書紀』や『日本霊異記』に雷神が降臨する聖なる丘であったことが記されています。

 

柿本人麻呂は、大君(天武天皇)を神として、次のように詠みました。

 

[大君は 神にしませば 天雲の 雷の上に 庵りせるかも]

 

(大君は神でいらっしゃるので、天雲の中の雷の上に仮の宮殿(庵)をお造りになっていらっしゃる)

 

雷丘には手すりを頼りに登ることができます。

 

丘の東には雷丘東方遺跡があり、6世紀末~7世紀初めの遺構が見つかっているほか、奈良時代の井戸跡から「小治田宮」と墨書された土器が多数出土し、推古天皇の小墾田宮があった最有力地とされています。


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