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平城宮跡 東院庭園(奈良市)

【見学無料】称徳天皇の時代を中心に、宴会や儀式が行われた風流な庭園
写真:矢野建彦

1967年、平城宮の南東隅に発見された奈良時代の庭園跡。発掘調査などを経て、1998年に復元され、公開されています。

 

この庭園は、称徳天皇(聖武天皇を父に、光明皇后を母に持ち、749年に孝謙天皇として即位した後、764年に称徳天皇として重祚(ちょうそ/じゅうそ=一度退位した君主が再び即位すること)した女性天皇)の時代に宴会や儀式が行われていた「東院」だとされています。

 

池を中心に、「正殿」といわれる中央の建物、池に張り出す舞台、平橋や反り橋などで構成されています。また、石組や景石、小石を敷き詰めた“浜”が配され、平安時代以降の庭園に少なからず影響を与えました。

 

植栽も、発掘調査から奈良時代に植えられていたと考えられるアカマツ、ヒノキ、ウメ、ヤナギ、サクラ、ツバキなどの樹木が植えられています。毎年秋には古代の宴会を体験できる観月会が行われています。
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