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奈良時代を彩った女性たち~③平城遷都を遂行した「元明天皇」を巡る

「奈良 モデルコース」の奈良時代に活躍した女性ゆかりのスポットを巡るシリーズ。第3回は平城遷都、古事記、和同開珎の元明天皇です。

日本人にとって最も身近な古代といえる奈良時代。華やかな文化が開花し、政界では女性天皇はじめ、現代以上に女性たちが活躍していました。「奈良 モデルコース」シリーズの『奈良時代を彩った女性たち』では歴史に登場する女性たちゆかりのスポットを巡ります。第3回は710年に平城宮への遷都を果たし、和同開珎の鋳造や『古事記』の完成を主導した元明天皇の足跡をたどります。

スタート

近鉄大和西大寺駅スタート

1 近鉄大和西大寺駅

近鉄線で京都から約40分、大阪難波から約35分(いずれも急行)

2 平城宮跡

唐の都・長安を模して造営された奈良時代の日本の首都。710年(「なんと(710)立派な~」の語呂合わせが有名)の遷都の詔を下したのが、元明天皇でした。以来、桓武天皇が794年に平安京に都をうつすまで、国の中心を担いました。広大な宮跡には、復元された第一大極殿と朱雀門のほか、礎石が残る第二次大極殿跡や国特別名勝の東院庭園などがあります。平城宮跡の本格的な発掘調査が始まったのは1959年から。建造物の遺構や、国宝級の木簡など、当時の繁栄と暮らしが創造できる出土品が多数見つかっています。それらは平城宮跡資料館や平城宮跡遺構展示館といった考古学施設で見学することができます。

3 平城宮跡資料館

元明天皇は息子の文武天皇が25歳の若さで亡くなった後、首皇子(おびとおうじ=後の聖武天皇)がまだ幼かったため、即位しました。その在位中、平城遷都のほか、古代通貨「和同開珎」を鋳造・流通させたり、滞っていた『古事記』の編纂を太安万侶に命じて進めて完成させたり、現代まで残る数々の“仕事”を果たしました。そんな元明天皇が暮らし、政治を行った平城宮の発掘調査・研究をもとに、「平城宮跡資料館」では、土器や木簡などの出土品、写真や模型などの資料を展示しています。

 

〒630-8577 奈良県奈良市佐紀町2丁目9-1

 

4 平城宮跡歴史公園

第一次大極殿や資料館がある平城宮跡北エリアから、近鉄奈良線の線路を渡って、南エリアへ。朱色が鮮やかな朱雀門の周辺に、平城宮跡歴史公園(朱雀門ひろば)が整備され、2018年4月にオープンしました。ジオラマや展示物で時空を越えて平城宮を体感できる「平城宮いざない館」、観光情報・カフェ・レストラン・お土産などを展開する観光交流施設(天平みはらし館、天平うまし館、天平みつき館、天平つどい館)などで構成されています。奈良の魅力、平城宮の魅力がギュッと詰まった新スポットです。

 

〒630-8012 奈良県奈良市二条大路南4丁目

5 長屋王邸跡

長屋王は、天武天皇を父方の祖父に、天智天皇を母方の祖父に持ち、奈良時代の皇親の重鎮として政治にあたりました。右大臣の藤原不比等に次ぐ地位、大納言に就き、妻は元明天皇の皇女(次女)吉備内親王。不比等の死後、従二位・右大臣となり、政界の首班になります。不比等の路線を引き継ぐ政治を行ったものの、力を持ちすぎたためか、天皇後継の政争のためか、左道(邪道、魔術)により国家を傾けようとしていると根拠のない密告がもとで、藤原四兄弟に攻め入られ、自殺に追い込まれました。このとき、吉備内親王と3人の皇子も後を追いました。これが長屋王の変です。藤原四兄弟は後に全員が病死し、長屋王の呪いではと、まことしやかにささやかれました。

 

〒630-8012 奈良県奈良市二条大路南1丁目3-1

近鉄新大宮駅

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